お笑いコンビ「マユリカ」の「うなげろりん!!」というポッドキャストを聴き始めた。ある回で、ツッコミの中谷さんが十代くらいにやっていた個人サイトが掘り返されるという回があった。aboutからBBSから、個人サイト自体特有のノリが今再び衆目にさらされていた。中谷さんは恥ずかしそうでもあったが、楽しそうでもあった。あとから検索してみたら中谷さんの絵がうますぎてビビった。
小5からamebaでブログをやっていた人間であるから、あのノリはすごくよくわかるものであったし、思い返すとイタイものではあるかもしれないけど、「楽しかった」という感情がサイトの中に残っているのはいいことだと思った。
amebaブログもFC2ブログもはてなブログも消してしまったので、掘り返すべき黒歴史がないことがなんとなくさみしくなったところで、 8年前に作ったらしいこのサイトの存在を思い出した。過去絵が結構残っててびっくりした。 ボカロ曲の挿絵を3枚描いていたのだな…ということも思い出した。どれも大好きな曲だ。 当時はニコニコ動画のサムネになることが絵描きとして一番の誉れだと思っていた。 今だったらたぶんyoutubeのサムネを描きたがっていたと思う。イラストレーターになりたいとは思っていなかったが、 ボカロ曲のサムネをいっぱい描いているインターネットお絵かきマンにはなりたかった。依頼をもらっているというのがかなり羨ましかった。
2016年以降しばらく絵を描かなかった。というか、2016年ぐらいにはもう消耗気味だった。 最近また絵を描くようになったのだが、ツイッターで「絵を描く」ということの情勢がかなり変わっていた。 「絵があると嬉しい」のではなく、「どの絵を選ぼうか」という姿勢に、見る側も描く側も変わっていた。 空中リプライという使い方が発生し、RT後コメントが生まれ、ふぁぼの☆はいいねの♡に変わり、非公式RTは引用RTになった。 広まることが目的の候補に追加され、中でもRTは重要視されている。既読ふぁぼもないと不安になるようになってしまった。
それに対する感情は特にない。私は流されやすいので、需要のある絵を描きたいと思う。 バズったことは一度もないが、バズりたいという感情はある。この「バズる」ということばも、RADIOFISHの「PERFECT HUMAN」 が流行った時に使われるようになったはずだ。おなじツイッターというサービスなのに、なんだかすごく変わっていて不思議だ。 ピクシブで初出の作品を出す人もかなり減ったのではないかと思う。ついぴくろぐという言葉も生まれ始めたところを見ていた。
こういう、どこにも需要がない話を延々としていきたいと思う。文章を打つのがすごく苦手だから、拙いところが多い。 こういう部分も含めて黒歴史である。2024年にサイト十周年を迎えるので、それまでは少なくとも続けたい。