バランスを取りかねている

連続テレビ小説『虎に翼』を観始めた。アマプラで第一週目が見られるからそこから追いかける心づもりで、今5話目である。

本記事は、『虎に翼』を見てことをきっかけに刺激された、主にフェミニズムに関して普段からうっすら考えていたことを書きつけるものになっている。主に男性について話している。あんまり『虎に翼』の話はしていません。

本記事を読む前に

私は十年前くらいにフェミニズムというものの存在を知り、上野千鶴子の著書やその他フェミニズムに関わる書籍を読み、Twitterで各種運動をみたり、ポリティカルコレクトネスを意識したり、各種女性の活躍を支援する団体の主催する会に参加した時期があった人間である。時期があった、と書くのは、あれから時が経ち、触れる情報が増えたり種類が変わったり、平成から令和になったりして、今、葛藤の中にいるのでそのように書く。したがって、以下に続く内容はフェミニズムの考えに賛成する者のフェミニズム的主張を目的とした表現(例えば『虎に翼』の描写など)に必ずしもすべて賛成するものではないことを断っておく。

冒頭から最後まで、法律・給与格差などの制度の話は対象外とする。経済的・社会的に不利があることに関しての主張については言及しない。

記事内で以下のnoteについて言及している。該当記事を読んだうえで購入の如何を判断してください。

水鏡希人『君のための物語』を中古で買った。

 なんだか最近は昔好きだったものをどうにか手に入れようと頑張る時期のようだ。この本を中古で買った理由は明白で、中古で買う以外に方法がなかったからである。

 昔表紙につられて読んで、結構好きだった記憶がある。学校の図書室にあって、読み終わったにもかかわらず何度か繰り返し借りていた。大昔に読んだので内容はおぼろげだが、語り手ともう一人の謎の何物かの関係がセクシーでよかった気がする。多分自由帳にへたくそなファンアートを書くくらいにはハマっていた。

 次回作が出るのを結構わくわくと待っていて、『そして、誰もが嘘をつく』は実家にある。

 その後もふんわり、まあ望むのであれば『君のための物語』のようなテイストのものが出ないかな~と思っていて、数年前ふと調べたらなんと2011年発行の『そして、誰もが嘘をつく』を最新に、活動を停止しているようだった。

のろのろと調べたところなんだかいろいろあったらしく、少し悲しかった。そんなことが数年前にあって、当時はその悲しさで本を手に入れるどころではなかったのだが、なんかもう、本当にこの本が再販されることはないのだろうなと思うときちんと手に入れておかねばならないような気がした。

好きな作家である紅玉いづきがモデルになっているキャラクターがいるという噂を聞いて、これまた数年前に相沢沙呼『小説の神様』を読んだ。それを読む限り、まあ、すべてがその小説通りということはないかもしれないが、小説家として存続し続けるというのはなかなか難しいことなのかもしれないと思う。わたしが見ているのは、数少ない、そしてこれからも存続できるかどうかはわからない「今のところ成功中」のものなのだ。

作者の水鏡希人のことをふんわり考えるときがたまにある。届くまで再読できないから内容は本当におぼろげだけれども、あの物語はわたしのための物語でもあったように思う。

2

インターネットは毒ではないけどね

真さばが売っていたので、無計画に買った。

うちには魚を焼く用のグリルはない。常にフライパンで適当に焼いたり、鍋で適当に煮つけをしたりして魚を食べている。実家に戻っていた時に大量の大根おろしとともに魚を食べたらおいしかったことを思い出したのと、安いスーパーにしては大きくてきれいな魚だったような気がしたので、買ってみてしまった。実は昨日解凍してしまった鮭もあるのだが、まあ、なんとかなるだろう。大根とともに食べよう。

ちなみに、大根おろし&魚がおいしかった次の日、スーパーのチルド餃子と千切りの大根を合わせて食べたらこれもうまかった。すっきりさっぱり。三重県熊野市旅行のお土産のじゃばらポン酢も大いに有効活用された。そういえば、三重旅行の話はしていないような気がするので、あとでできたらよい。

2月は大量に絵をかいたりたまに小説を書いたりしたのもあって、インターネットが楽しかった。リアクションのしがいのある物を作れば皆なんかしらリアクションをしてくれる。だからどんどん楽しさの渦に飲み込まれて、特に何もしていない今とても寂しい。こんななかインターネットに恋焦がれていても仕方がないので、思い切ってアプリブロックソフトを購入してブロックしてみることにした。未だ成功したことのないデジタルデトックスをやってみる。

そろそろ本当に文フリ用の雑誌を作らなくてはならないのだが、脳が静かにならず、ずっと周りがちらちら気になっている。多分自分に集中することが必要なのだと思う。

思春期の頃からインターネットを使っているのと、職業柄人に会うことが少ないので、インターネットがリアルに近い。こんな人間はちょっとビビるが、実際自分がそうなのだから仕方がない。だが、より実存を大切にしないと脳と筋肉・脂肪が離れていく感覚がある。体をひとところに詰めることが必要である。

SNSを使わずに他人の思考や知識や知恵を得られるのはやっぱり本だと思う。Kindleで買ったり、図書館に通って、いろいろ本を読んでみるのがいいのかもしれない。お金や手間はかかるが、まあ、どうにかこうにか、だ。

ずっとインターネットを使わないわけではないし、というか全然使うと思うし。大事なのは今、インターネットがなくても「自分は大丈夫だ」と安定して思えることである。いや、べつに禁断症状が出た李不安になったりしているわけではなく、朝起きて夜寝て昼にそこそこ頑張ってはいるのだが、安寧感を得られているかが微妙なのがよくない。

私の安寧は私の部屋と、私が作るそこそこ私好みの料理、そして手帳やシールにあるはずなのだ。

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”新年”が長い(最後にネップリ番号あり)

こんにちは。

日常ブログなんか更新しあぐねてしばらく経ってしまった。なんとなく、「せっかく記事にするなら読みがいのあるものを書きたい」とか、「この感情はパーソナルすぎるものだからもう少し狭い範囲に公開したい」「狭い範囲を設定するならもうちょっと読めるものに……」とか考えてどんどん更新がなくなっていった。ので、今年の目標は「読みがいのない記事をどんどん公開する」ということにする。

しずかなインターネットの気軽な感じも好きで適当に更新したりしているが、何となくやはり、フォローフォロワーが見え始めると私が「一旗揚げなくてはならない」という気持ちに勝手になるので、まあなんか、この場所を大事にしていきたいなと思っている。

2023年11月の振り返り

11月は上旬は締め切りに追われて中旬はだらだらして下旬は即売会とbooknookに出ていました。

ぐんコミ楽しかった!『渦転』2023年11月号にも書いたが、私の創作意欲の原点は「おでかけライブin前橋」なので、こういう形で群馬の即売会に帰ってこられてよかった。

スケブも書きました。楽しかった。

いつも参加しているみちのくコミティアに比べるとスペース数が大体1/3くらいで、こぢんまりとしたイベントだったが、物理的にも空気的にもあったかくて楽しかった。「同人誌即売会ってのはこれだよこれこれ!!!」みたいなコピー本も発見し、すごく元気が出てほくほくした。サイトを見てくださった方が遊びに来てくれたりもして、幸せでした。

パンは基本この記事で描いた感じで焼いている。静かなインターネットで適当に記録をつけたりもしている。以降はブログで書こうと思うが、記事の移動が面倒なのでこれまでのはしずネットにおいておく。

12月の振り返り

レオヴィルウェブオンリーに参加していました

11月にぐんコミに出るべく実家に帰ったときに自分の自由帳が出てきて、「私ってこのCP好きだったわ~」となり楽しかった。そして、「やっぱり好きなものって描いてないと忘れる!」と思ったので、突如レオヴィルWEBオンリーに参加した。

サークルカットとお品書きはこんな感じ。

運営のほうで共通お題を配布してくださっていたのでそれをもとに一ページまんがを描きました。会場もかわいく素敵で本当に幸せなウェブオンリーでした。ありがとうございます!

自分もずっと好きなカップリングがあり、できることならWEBオンリーを開催したいな~と思っているのだが、

👊→頑張れる
🤖→難しい

👊申し込み
👊それなりに早めの連絡
👊webオンリー全体の企画書作成
👊その他事務的な手続き
🤖会場マップの作成
🤖お品書きテンプレを作る
🤖ロゴを作る
🤖イベントページのサムネデザイン
🤖オンリー内企画を考える

といった感じで、この🤖の部分があるとカプオンリーってすごく楽しいから………できないか……やっぱり……となっている(JD好きな方で協力できる方いたら連絡ください)。

あとはぐんコミからのウェブオンリーで疲れたので大体”曖昧”をやっていました。具体的にはぼんやりバーチャルおばあちゃんのダンガンロンパ見たりしていました。

CoCTRPGで作った自分のキャラにハマる

これまで「自分の作ったキャラにハマる」ということがなかったのだが、11月からこっち、自キャラにすごくハマっている。

名前は道地花実(どうじはなみ)という。体育教師。私が「道地……」と言っていたらこの男のことだと思ってください。CoCTRPGはネタバレを見ると遊びにくくなってしまうので詳細を大っぴらに言うことはできないのだが、この男、すごく好きになった。自分的に……。

ネタバレのない部分はこんな感じのキャラです。FAや二次創作大歓迎。泣いて喜びます。

有料記事について

そういえば、ずいぶん前からしれ~っと有料記事を始めた。読むにはcodocに会員登録をして購読したり、記事を購入したりする必要がある。

有料記事にするかしないかは基本的に「ワンクリックで読めても構わないもの」か、「もうちょっと覚悟を持ってほしいもの」のどちらかかというもので、特に未公開のラフとか、そういう「商品」的なものはない。今のところ。有料にしたものを全体公開にしたり、消したりということはあり得る話であるので、「未来永劫公開しないものをお金を払ってみる権利」ではなく、「今このタイミングでは100円払う意外にみる方法はないものを見る権利」だと思ってほしい。なんにせよ「覚悟」を持ったとみなすので、読んだ後のマイナスな感情は受け付けるつもりはない。

今年の目標は「ブログを更新する」ことでもあるので、まあそこそこ更新していこうと思う。月額200円だとすべてが読めるが、月2以上の更新は確約できないのでまあ、適当に処理してほしい。基本的にレンタルサーバー代に充てます。

「有料記事にする」ということには文脈が生まれてしまう。だから、まあ、正直大っぴらに言えない愚痴とかを書いている可能性も高い。するとまあ、「他者の”裏側”を吸いたい人」の好奇心を満たす記事になってしまうのでは…?というノイズも生まれてしまい、いろいろ色々を書きあぐねているのだが、まあ有料記事なんで転載引用禁止です。やめてね。

まあ、「覚悟を持ってほしい」≠「推敲までちゃんとしている読みがいのある物」なので、適当に書いたやつも今後投げていこうと思います。

”新年”が長い

なんか今年、”新年”が長くないか…?まだ1/6だからか?もう1/6な気がするのだが…外の空気が全然”新年”だ……。

特に例年年末年始に家に引きこもっている自覚はないのだが、今年はことさらこの”新年”の空気を感じるし、去年までは逆に”新年”の空気を感じていなかったように思う。なんだかまちが少しよそよそしいような、変に空が高いような感じがある。

年末年始は冬コミに行って参加した凪あすアンソロジーの献本を受け取ったり、インターネットの友達と通話したり、道地の萌え萌えの絵を描いたり、イタリアンのおせちを食べたりした。この辺のことも適当に書けるとよい。

今年もよろしくお願いいたします。

ネットプリントできます

セブンイレブン

予約番号87488691、はがき カラー:60円、2024/01/13迄

ローソン・ファミマ

ユーザー番号 : AAPTQ27RQ6

P.S. 映画『窓際のトットちゃん』がすごく面白かったのでぜひ見てください。

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新しい名前でBlueskyを始めよう

本記事はBluesky Advent Calendar 2023の9日目の記事になります。前半はSNS振り返りとBlueskyが楽しいという話、後半はBlueskyおすすめポイントの話です。

持ち物と服装を変えてSNSを楽しむという発見

2023年はTwitterタイッツーMisskeyくるっぷThreads、ありとあらゆるところにアカウントを作った。

新しいSNSを作るときに、何となく自分でルールを作っていた。一つは鍵アカウント的な運用をしないこと、もう一つは、名義を変えないことだった。

これは自分なりの義理というか、筋を通すような意味で設定していた。どこに出しても恥ずかしくない、もしくはどこに出しても恥ずかしい運用を心掛けようと思ったのだ。私はものすごくSNSを使うタイプだし、好きになった人の過去の投稿とかを全部漁ったこともあった。その時にわかったのは名義を変えていても大体「あ、このアカウントの別名義なんだ」というのはわかるということで、それじゃあ名義を分けてても意味ないか~と思って「小渕リツ子」を使い続けていた。

多分この名義になってからはほとんどどこでも同一名義を使っている。実況者ファンアートをやっていたころは「小渕ちょぶ」でやっていたが、まあ苗字は一緒だし、本当に「リツ子本店」と「ちょぶ支店」という感覚で、どちらも同一であるという認識が強かった。

SNSを使う場所はまあ、スマートフォンかパソコンで、SNSによって変えるということはない。鍵アカウントや話題別の運用をしない(というかできない)から、「このSNSではこういう自分」という認識もない。そこで名義も一緒だと、おんなじ人間がおんなじ場所でおんなじことをつぶやき続けて、発信するSNSだけが違う、という状態になる。

結論から言うと、このやり方は私には合わなかったようだった。

現実世界の話をしてみよう。現実世界では結局じぶんは同じ肉体を持ち、精神も変わることがない。しかし、場所が変わり、その場にいる目的も変わり、その目的によって着る服装も違う。そして周りにいる人間が場所によって異なるということが直接的に分かる。

しかし、SNSでは使うものはスマートフォンorパソコンで、みんなはアイコンと文字列だ。SNSそれぞれの特色はあれど、やはり現実世界の場所や人間ほどの情報の異なりはない。

アイコンと名義というものは、多分私にとって着ていく服と持ち物のようなものだったのだ。外部の情報があまり変わらない中、自分の姿まで一緒にしてしまうと、結果としては「これまでのSNSと同じような人を探し、フォローをして、同じようなふるまいをする」という使い方になった。それではこれまで本拠地としていたSNSを使っているのと何ら変わりがないので、結局大きな不便や不満がなければもともと使っていたところに戻っていく。そういう道をたどっていった。

縁あってBlueskyが利用できるようになったとき、試しに「小渕リツ子」と何らかかわりのない名前で使ってみることにした。十年間ほぼずっと自分の絵を使っていたアイコンも、お気に入りのぬいぐるみにした。初めてのツイートはぬいぐるみの自慢で、基本的に「絵を上げるアカウント」としてはふるまわず、「たまに絵も描く『人』のアカウント」という運用にした。

この運用は自分にすごく合ったようで、今では使う頻度のごく高いSNSになっている。流れてくる投稿に適当に言及し、みんなの投稿に気軽にハートボタンを押し、おいおい良いぜ……と思った投稿をリポストする。かなり気軽なSNSになった。

Blueskyの観測範囲のユーザー自体が、何かを極めた「何者か」という運用よりも「人」という運用を歓迎しているという雰囲気もあるが、私はその空気があったとしても、名義とアイコンを変えないでそういった運用ができたかどうか自信はない。ずっと誰かからのフォローを待っていたり、いいねも渋っていたりしたかもしれない。名義を変えるという私の方法と、Blueskyの雰囲気がうまくかみ合った結果、私は今、Blueskyがとても楽しい。

人間のやるSNS、Blueskyを始めよう

招待コードが余っているので、Blueskyのおすすめをしようと思う。以下は独断と偏見によるものである。

Blueskyが合っているかもしれないひと

  • 他者の投稿が見たい
  • 自分も投稿したい
  • 相手に反応したり反応をもらったりすることが苦じゃない

特に一つ目の「他者の投稿が見たい」という部分は個人的に重要に思う。「かっこいいTwitterアカウント」、いわゆるフォローゼロで作品を一杯上げていいねをいっぱいもらうみたいな運用を求める人には現時点ではそんなに向かない。観測範囲のユーザーは「一方通行のファン活動」よりも「道行く人同士の気軽な挨拶とねぎらい」を求めて利用している印象があるため、名作を一つポンと置いたとしても反応が他SNSほど見込めなかったという例を見る。自分も投稿するし他人の投稿もほどほどに興味がある、場が盛り上がったら知らない人同士でも話すがそれ以降相互になったりずっと一緒のマブダチになるかどうかは別の話、という雰囲気である。

フォローもいいけどフィードを使おう

見る専には向かないのか?と不安になるかもしれないが、ガチの見る専にはかなり優しい設計になっている。Blueskyには「フィード」という機能があり、ある特定のワードを拾った投稿を一覧表示するという機能がある。ミスキーで言う「アンテナ」の重くないバージョン、と少なくとも私はとらえている。

例えば私の作ったフィードには「文房具」「万年筆」「レターセット」というワードが指定されており、そのフィードを開けばBluesky日本語ユーザーのそれらのワードを使った投稿が時系列順に一覧表示されるというわけである。フィードは自分でも作れるがURL共有で他者の作ったフィードを自分が見るリストに登録することができ、Blueskyでは有志の方が共有されたフィードをまとめたページを作っている。

使い始めたらそのページを見て、いくらか登録して、気になるものをいいねして、いい感じだな~と思ったユーザーをフォローするという流れで私は使っている。

Blueskyには人がたくさんいる。自分が「何者か」である証明のための作品というよりも、考えていることを言葉にするということへの関心が強い人がたくさんいる。好きな作風の作家はいないかもしれない。「コンテンツ」としてのユーザーはいないかもしれない。でも、そこにはコンテンツのむこうがわの、素朴な存在である人間がたくさんいる。

インターネットのむこうがわの人間に挨拶をしよう。

そちらの空は青いですか?

追記

お知り合いに限り招待コードをお送りしますので、何かありましたらご連絡ください。

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