kindleビームコミックスセールで漫画を買った。

ビームコミックスの対象の漫画が一冊99円と破格だったので、気になる漫画を買った。ビームコミックスセールはこちら

これまで漫画を試しに読んでみるのにはTSUTAYAを利用していたのだが、所属自治体のTSUTAYAがどんどん貸し出しをやめていくのでこういうセールであさるのもありかと思い、やってみる。

上段を占める伊図透はふと見かけて絵柄が良かったので、SFじゃなさそうなものの作品を買ってみた。

下段左の『コーヒーもう一杯』はタイトルが良かったのでちょっと試し読みをして、まあよさそうだということで買った。

『ロスト・ラッド・ロンドン』は前から気になっていたが私は想像力を要する漫画が苦手なので買いあぐねており、今回やっと機会が来たという体感である。想像力なんて全部の作品に必要なのだが、自分と遠い環境のものに対する苦手意識は強い。SFやファンタジー、外国、サラリーマンや学校以外の舞台の漫画にチャレンジするのがなかなか難しいのである。だから伊図透も有名なのはSF作品だったがそれを避けている。だんだん読めていくといいのだが。

他にはラヴクラフト作品のコミカライズが割とセールになってたので99円のものはすべて買った。ちょっとずつ読んでいけるといい。

確か一月あたりにキンドルがまとめ買いセールをやっていたり、『これ描いて死ね』が半額ポイントキャッシュバックをやっていたりしたのでいろいろ買ってみた。知らない作品で特に面白かったのは『夏・ユートピアノ』である。おすすめ。

そういえば今日鬼畜眼鏡が届くらしい。

1

観たり読んだりしたものとざっくり振り返り

最近ずっと寝言とTwitterとブルースカイと、ブルースカイで知り合った方が作ったディスコードサーバーでくだをまいていて、ブログを書いていない。別にそれでもいいのだが、くだをまくとき私はおおよそ露悪的になっていて、今現在あらゆるSNSで悪ぶる怖い人間と化している。

なので、まあ連ツイしそうなはなしはここに書くか……という心づもりで、これからブログを更新してみようと思う。一日に何度も更新されたりするかもしれない。ここは長めのTwitter。ところで、私はどんだけTwitterが好きなんだ……?

最近見た映画

東京物語

作業しながら見た。ゆっくりだったからそれでもみられた。意外と難しくなくて面白かった。

眠れる森の美女

思った話とだいぶ違った!青の妖精メリウェザーが自分でクッキーとカップ出してるところが面白くて好き。眠れる森の美女って城中の人間が眠るのもマレフィセントのせいだと思っていたが、マレフィセントが関与していたのは姫の眠りのみで、うっかり姫をマレフィセントと出会わせてしまった妖精が城中の人間を眠らせていた(大規模な隠ぺい工作!)。また結構すぐに王子は助けに行っており、後半はほとんど王子VSマレフィセントのダンジョンものだった。美女の城がいばらの城になるのはマレフィセントが王子の助けを妨害するためで、1000年くらい茨になってるのかと思いきや作中およそ1時間にも満たないくらいなんじゃないか?ちなみに城中の人間と姫が眠ってたのは二時間ぐらいだと思う。意外と時のスケール感は小さかった。面白かった。

枯れ葉

めっちゃおもしろかった~~~~~~~~~~!!!現在も上映してるところはあると思うので頼むから見に行ってくれないか?!シビアな現実の踏まえたポーカーフェイスコメディです。頼む!!

PERFECTDAYS

こちらも面白かった。私は車道がたくさん出てくる映画が好きだ。車社会で移動のたびに車に乗っていたから、車道が原風景みたいなところがある。本作と『枯れ葉』はぜひセットで見てほしい。この作品たちが同時期に上映されていることを抱きしめたい。

ポカホンタス2

姉と観た。呆れ、爆笑し、困惑し、やや怒りながら見た。ポカホンタス無印を踏まえた第二次創作ときめきメモリアルだった。多分史実は2寄りなのだろうが。1を見て感動した直後には見ないほうがいい。でもツッコミ可能上映だったら面白いと思う。

最近やったゲーム

コーヒートーク

なんかクリアしていたことに気づかず4週くらいしていた。クリアしていた。面白かったので2もやりたい。このレシピ集って出ないのかな。

ファミレスを享受せよ

面白でした!サクッとできるし不思議な感じで面白かった。こういう体温の低い感想したゲーム好きだ。こういうゲーム、いつかつくってみたいなー

Your letter has been rejected

サクッとできた!と言いたいところだが12月でずっと詰まっていた。でも適度な難易度で楽しかった。あとで姉にやらせたらノーミスでクリアしていた。

未解決事件は終わらせないといけないから

面白かった~!!仕様の感じ見てるとswitchとかに移植はむずいんじゃないか?と思うのでいろんな人が実況やっちゃって気になってしまう前に迷ってるならやるといいと思う。絵がかわいい。姉とワイワイやった。ひとりじゃできなかったかも。ゲームやっててハッと気づく感じが好きな人はぜひやれ~~~~~~~~

恐怖の世界

まだやってる途中!何が何だかさっぱりわからず積みかけたが個人サイトを見てくださった方から情報を頂いて何とか進めている。楽しめる予感はするから頑張りたい!

読んだ漫画

キンドルでいろいろ買って読んだので、以下好きだったものを羅列。

  • これ描いて死ね
  • イケメン騎士を拾ったんだがどうしたらいい?
  • ほてりほてってファーストキス
  • 夏・ユートピアノ
  • 四十九日のおしまいに
  • MAMA
  • 十次と亜一
  • インターネット・ラヴ!

ジャケ買いで少女漫画を発掘できたのが特にうれしかった!卯月ココ、追うぞ~!

簡単な二月の話

1月末の大変なことを終えて二月はずっと休んでいた。凪あす10周年記念の企画を開催しているロケ地に旅行に行ったり、東京に行ってインターネットの人と会ったりした大きいイベントを、主に実家で絵を描いてつないでいた。3月からまた生活が始まっていく。がんばる。

ひっそりとネットプリント毎月更新やってます。今月も。

3

挫折から始まる「ただ一人」の物語―映画『カラオケ行こ!』感想―

 映画『カラオケ行こ!』を観てきた。

 中学校合唱部コンクール終了後、参加学校のうちの一校の部長の岡聡実のもとに、ヤクザの成田狂児が「カラオケの上手な歌い方を教えてくれ」と頼みに来るところから物語は始まる。

 ソプラノを担当している岡の中学はコンクールでは銅賞で、この時点で声変りが始まりかけている岡は自身のパフォーマンスに歯がゆい思いを抱えている。話を通して岡の歌声は改善することはなく、「映画をみる部」で映画を観て時間を潰したり、成田とカラオケに行って日々は過ぎていく。すべてが流れて部活動最後の発表会の日を迎え、岡の中学校が歌っている時間、なぜか岡はヤクザに囲まれて「紅」を歌っている。そんな話だ。

 正直なところ、原作『カラオケ行こ!』はコメディものとして読んでおり、続編の『ファミレス行こ。』を読了した時、どのようなものとして読めばいいのかつかみ損ねている自分がいた。二人とも成人(岡は18歳になっている)している『ファミレス行こ。』では岡と成田のキャラクターに重みがのっており、その分どこか宙に浮いているところがあった『カラオケ行こ』の自由さとの整合性が自分の中でとりにくい部分があった。具体的には『ファミレス行こ。』の成田は果たして中学生を課外授業の途中に連れ出すだろうか…?といったような。

 映画『カラオケ行こ!』は自分の中で、その中間をなだらかにするような作品であった。基本的な温度はコミカルなものだが、岡の学校の描写や家庭や部活での様子、そして「映画をみる部」という第3の居場所など、岡の、成田が関わらない人生にぐっと厚みが持たされていた。より「たった一人の、岡聡実の物語」という側面が強調されていたように思う。

 印象的だったのは合唱部での描写が特に多いことだ。原作を読んでいた時は、岡聡実の「ソプラノ担当」という側面を私はあまり重要視しておらず、キャラクターの一性質のように考えていたのだが、映画では岡のその性質と声変りというものが重要な働きをしている。私は男声パートを歌えない人間なので、声変りというものがどういうものなのかを具体的に知ることはないが、練習量に比例せず、体の変化に応じて高い声が出なくなってしまうものなのだというイメージをいくつかの作品を読んで抱いている。

 自分の努力とは無関係に、今まで出来ていたことが出来なくなっていく。これはおおきな「挫折」と言ってもいいだろう。岡聡実が中学生であることを考えると、これは初めての挫折とも考えられる。

 三年間真面目に取り組んできて、部長までやった部活の、重要なコンクールの段階から声変りが始まる。そして最後の合唱祭ではソロパートをもらえるが、声がもつかがわからない。そして顧問によって代理まで用意されてしまう。「映画をみる部」で映画をみていても、指揮者とピアノ奏者がいれば部長がいなくても部活は進んでいく。副部長がそれなりにサポートをこなしてくれている現実。

 合唱は一人ではできないが、その側面はすなわち、一人がいなくなっても何とか成り立つということを表し得る。大きな挫折を目の前にして、自分の代わりがいくらでもいるということ知らしめられる。

 このような状態の中、あの大人数の、いくつもある中学校の中から岡のいる中学を選び、岡ただ一人を指名した成田という存在は、岡にとって大きなものになったのだろう。岡が選ばれたのは岡が部長だったからであるが、少なくとも現在あの中学校の合唱部の部長は岡ただ一人だったのだ。この「ただ一人」となる経験を与えたのが、他でもない成田狂児だったのである。

 成田は岡の与えたものを生真面目に受け取る。岡の合唱部のテキストも読み込み、音叉の話も覚えていて購入する。岡にとっては些細なことを、成田はきちんと受け取っていく。そして成田の与えた「ただ一人になる」という経験を、岡は物語を通して受け取っていく。

 卒業の日、岡は衝突していたソプラノ担当の和田と会話し、部員全員と写真を撮る。岡はみんなの一員であり、ただ一人の部長だったのである。そして和田もただ一人のソプラノ担当の学ランを着る後輩で、彼らの仲裁をこまめにしていた中川もただ一人の副部長だったのだ。そして一緒に映画をみていた彼も、ただ一人の「映画をみる部」正規部員だったわけで。

 映画『カラオケ行こ!』は、岡が「ただ一人」となる経験を通して、他者を「ただ一人」として見るようになる物語のように感じられた。ここから岡の人生は始まっていく。そのような希望を映画からは感じられた。

 以下、ラフな感想と原作の話。

  • チャンス大城が歌うたってて面白かった。ウィーン少年合唱団のネタを見てたので低い声?で歌ってるのを見るのは新鮮だった。
  • ヒコロヒー、ああいう母親が似合う。
  • 綾野剛のカラオケ面白かった!あのいっぱいしゃべるみたいなやつ(岡がリストアップした曲のうちの一つ)は何だろう?めっちゃ合っててよかったし曲も好きだからあとで曲名調べたい。
  • 岡の紅めっちゃよかったね~
  • 自分が男声パートを歌えないことがすごく悔しくて合唱自体は好きだったけど合唱部には入れなかった人間なので、そういう意味でどこかでつながる挫折をしていたのでしんみり来るものがあった
  • 卒業シーンでめっちゃ泣きそうになった
  • 最後の紅合唱好きすぎる。私は合唱曲を聞くのが好きです。
  • 原作の岡の妙に周りと自分に不満がある感じがどうにもよくわからなかったので、映画の解釈はなるほどーとなった。
  • ただ、映画の終わりは少し希望があるけど、『ファミレス行こ。』の岡はかなり鬱屈としていてすごく心配になる。今後どうなるんだろう……。
  • 原作の岡の成田以外への思い入れがあんまないところが危うくて不安になる。これは私が1対1のロマンスがそんなに得意じゃないという好みから来てるものだと思うけど。
  • 原作からかなりアレンジが入っているし、実写化ものとしての忠実な再現みたいな映画ではないので、原作既読でも未読でも楽しめると思います。

5

はいずりと復活の秋【おしらせあり】

10月になった。1月~12月サイクルよりも4月~翌年3月サイクルで動いているので、7月よりも10月のほうが「下半期」という意識が強い。

寝言でちょっと言っていたが、9月のラスト10日を残して創作意欲がブツッと消えてしまったのでサイトの更新をほとんどやめていた。実はトーチウェブの漫画賞に応募しようとか考えていたのだが、9月末に本業&寄稿の締め切りを抱えていたのでぐにゃ~~~となってしまい、結局他人に迷惑をかけない程度に活動することしかできなかった。

このまま創作をしなくなるのだろうかと思った時に毎度思うのは、「じゃあどうやって日々を過ごしていけばいいのだ」ということだ。再三言っているのでもう飽きた話かもしれないが、絵を描くのが一番簡単な暇つぶしなので、それがなくなるとたいそう難しい。日々を自分で作るという意識はもう持てないという感覚があって、陽が沈むまでの時間をなるべく平穏に消費することしか考えられない。

寄稿のものをきっかけにどうにか絵を描けた。

こういう元気がしおしおの時を何度か繰り返して思ったのは、結局、何度も見たことがあるが毎回萌えられるものを見るのって元気になる手段として重要だ、ということだ。年齢を重ねるとともに同じものしか見られなくなることに焦りを禁じ得ないが、元気があったって新しいものを見るのに腰が重いのに元気がないときに新しい萌えを得るのはさらに難しいとあきらめがついた。もうセリフを先読みできるレベルで繰り返し見たアニメを観ていたら元気が出てきた。心を動かすということがやはり大切なのだと思う。

読んだ本とか

竹宮ゆゆこ『あれは閃光、ぼくらの心中』

『とらドラ!』ど真ん中世代なので、竹宮ゆゆこが好きだ。そのまま謎の愛着を持っていて、ラノベから一般文芸へ舞台を移した後も買うだけ買っている。積読生成機と化した私は買うだけなのだが。そしてこの本も2022年発売のものだ。ぎりぎり1年間丸々空けずに読み切ることができた。

一般文芸よりになった竹宮ゆゆこ作品は『知らない映画のサントラを聴く』『砕け散るところを見せてあげる』『あしたはひとりにしてくれ』『お前のすべてが燃え上がる』『応えろ生きてる星』は読了しているのだが、それまで読み終わって排出されるのは、「ポップなシリーズもの読みてえよ~」という厄介ラノベおたくの感情であった。竹宮ゆゆこの一般文芸的な需要の部分は多分性別を問わない「激情」の描写なのだと思うのだが、一方で私は氏のポップな会話劇やなんてことないうれしみおかしみがサイコ―に楽しくなる/悲しくなる瞬間がシリーズ形態で続いて編まれていく様子も好きだったので、「これがシリーズになればいいのに……」と切なくなることもあった。

しかし今回の作品はそのいいとこどりというか、短期間で濃厚なんだかくだらないんだかわからない「日常」を積み重ねていき、そのあとにたどり着く激情に飛躍がなく、一冊で長期シリーズを読んだような満足感があった。

未読了作品『あなたはここで、息ができるの?』は冒頭の描写がグロすぎて頑張らなきゃ読めないのだが、『いいからしばらく黙ってろ!』はポップそうなので読めるかな。最新刊『心臓の王国』が7月に発売されています。もしよければ読んでみてください。

ヤマシタトモコ『違国日記』

見るたびに「おんごくにっき」と読み違えていたシリーズが完結した。大昔にやっていた一人ラジオでも取り上げたことのある作品だ。

キャラクターそれぞれに傲慢さと加害性があり、そこに「傲慢さと加害性がありますね」と指摘するようなストロングスタイルの誠実さがある作品なので、読むと結構つらい。もっと言うと説教されている気分になる。

そしてその指摘をするキャラクターにも傲慢さと加害性があるので、「じゃあお前は何なんだよ~~~」というむかむかになる。多分結構すごい作品なんだと思うのだが、私はこの作品においてだいぶ例に挙げて指摘されるような存在、簡単に言えば甘やかされて育ったがゆえに自分の意見を言うことにためらいがなく他者にそのためらいがあることの理解が基礎にない存在であるので、読んでるとすっごい肩身が狭かった。

ただ、いろいろなイラつきややりきれない気持ちがあるうえでも、それらの感情の原因である登場人物の一言に心が救われる瞬間もあり、ありきたりな言葉だが人間の多層性というものを経験として感じさせられる作品になる。どうしても他人事として読めない、土俵に引きずりあげられているような気分になる、「あなたのことですよ」「そして、私はあなたと話すことを考えています」と呼びかけてくる作品である。

基本的人権の話と最終巻の弁護士の感じが好きです。これを読み終わったときに、朝の卒業と旅立ちを喜べる心境に慣れてよかったと思います。

その他みたもの

映画「ライ麦畑の反逆児」

心がおわりの時に途中まで見た。なんかよかった気がする。

田沼朝『いやはや熱海くん』

pixivでみてたひとで絵が好きだったので買った。私はマイノリティ属性を持つ人が出てくる作品の「正しさ」へのこだわりオーラのようなものが苦手なのだが(間違っている他者、という前提を持つものを見ることが多いので)、そういうことがなく、「熱海くん」というものに向き合わせてくれてよかった。

谷口奈津子『ふきよせレジデンス』

同作者『教室の片隅で青春がはじまる』が好きだったので買ってみた。ほっとする。

雑誌『スピン』第4号

スピンの表紙が好き。なのだが買うまでに至ってなかったので買ってみた。ピノキオPのエッセイがいいなと思った。

ゲーム『なつもん!』プレイ中

まだ2日目!!!だが面白いです。たのしい。ゲームの感想言うの下手か?

お知らせ

第6回ぐんコミ1日目(11/25土)に出展します

おでかけライブが撤退した同人誌即売会不毛の地である地元群馬に勃興した同人誌即売会、ぐんコミ

客層もなんもかんもわからず土地勘しかありませんが参加します。

あと1か月でどこまで用意できるのかははなはだ疑問ですが、やってみたいのは以下のもの。

【新刊】 ひとり雑誌『渦転』二号(2023年11月号)

  • インクトーバーに沿って漫画や絵や手書き文字とか書いてそれのまとめ
  • ネップリまとめ
  • 創作男男の小説
  • プリペラカラー口絵プランでみちコミ後に描いたカラーイラスト4P入れる

【新グッズ】

  • ちょぶくんステッカー
  • ちょぶくんシール第2号

【コピー本できたら】

  • なんかエッセイみたいなやつ →旅行や手帳や万年筆の話

SUZURIに商品を登録してみました【現在全品対象セール中です】

ご飯スケッチや嘘日記の絵を登録してみました。10月8日まで全品対象セール中なのでもしよければ覗いてみてください。

サイトの改築いつやるねん!て感じですが、今後もぼちぼち活動出来たらなと思います。よろしくお願いします。

おまけ:10月の見たい映画リスト

  • アリスとテレスのまぼろし工場(岡田摩里)
  • 夏空ダンス(むりそう)
  • アンダーカレント(今泉力也)
  • べいびーわるきゅーれ(アマプラ)
  • ダンサーインパリス

追記:葬送のフリーレンの第1話を観ました。ハイターさんに萌え萌えです。

8

そんなときには紅茶でも飲んだら、

山田南平『紅茶王子』がバイブルレベルに好きだ。小学生時代足しげく通っていた地区の図書館に所蔵されていたそれを読んで、私は紅茶の世界に足を踏み入れた。

『紅茶王子』は、主人公奈子(たいこ)が結成した「お茶会同好会」にて、部員のそめこが企画した夜のお茶会を催すところから話は始まる。夜のお茶会でティーカップの水面に満月が映ったその時、彼らのもとにアッサムとアールグレイの紅茶王子があらわれる。彼らはいわば紅茶の妖精で、呼び出した人間の「ささやかな願いごと」をみっつ叶えてくれるという。お茶会同好会の面々はどのようなことを願うのか、紅茶王子たちとどのように関わり合っていくのか、三つ願いをかなえたら帰ってしまうという期限付きの関係を、どのように過ごしていくのか――そんな内容だ。

『紅茶王子』は人と人との関係、自分が相手にどう向き合うのかということについて様々な選択とその後を描いている。かれらが関わり合うとき、関わり始めるとき、そこにあるのは一杯の紅茶である。座って、落ち着いて、ゆっくりと紅茶を飲む。場が混乱した時、気持ちがまとまらないとき、彼らは一度、落ち着いてお茶を飲む時間、そしてひと息ついた後、そっと話す時間を設ける。物語全体でずっと座って話しているわけではない。イベントも盛りだくさんで彼らはいつも動いているといったほうがいいくらいだ。しかし、彼らを結び付けるものは紅茶であり、紅茶を飲む時間であるということが、一本の軸として存在している。

漫画のおまけコーナーで紅茶の入れ方が解説されており、好きな作品の真似をするのが大好きな私はもちろん紅茶を入れ始めた。最初は親が買ってくる茶葉だけを入れていたが、買い物についていってルピシアに向かい、わからないながら香りで選んだりし始めた。ちなみにそのルピシアは地元のデパートから撤退した。悲しみの寂れ地元……。

地元を出て進学をして、パンプスを履いての入学式に疲れ果てた私が買ったのはティーカップだった。マグカップではなく、ティーセットのティーカップみたいなやつだ。普段はマグカップでいれていて登場頻度は少ないのだが、どうにも心が乾燥した時、食器棚からそれを取り出してゆっくりと時間を過ごしている。

ルピシアでよく買うやつ↓

最近はルイボスティも好きだ。

4