水鏡希人『君のための物語』を中古で買った。

 なんだか最近は昔好きだったものをどうにか手に入れようと頑張る時期のようだ。この本を中古で買った理由は明白で、中古で買う以外に方法がなかったからである。

 昔表紙につられて読んで、結構好きだった記憶がある。学校の図書室にあって、読み終わったにもかかわらず何度か繰り返し借りていた。大昔に読んだので内容はおぼろげだが、語り手ともう一人の謎の何物かの関係がセクシーでよかった気がする。多分自由帳にへたくそなファンアートを書くくらいにはハマっていた。

 次回作が出るのを結構わくわくと待っていて、『そして、誰もが嘘をつく』は実家にある。

 その後もふんわり、まあ望むのであれば『君のための物語』のようなテイストのものが出ないかな~と思っていて、数年前ふと調べたらなんと2011年発行の『そして、誰もが嘘をつく』を最新に、活動を停止しているようだった。

のろのろと調べたところなんだかいろいろあったらしく、少し悲しかった。そんなことが数年前にあって、当時はその悲しさで本を手に入れるどころではなかったのだが、なんかもう、本当にこの本が再販されることはないのだろうなと思うときちんと手に入れておかねばならないような気がした。

好きな作家である紅玉いづきがモデルになっているキャラクターがいるという噂を聞いて、これまた数年前に相沢沙呼『小説の神様』を読んだ。それを読む限り、まあ、すべてがその小説通りということはないかもしれないが、小説家として存続し続けるというのはなかなか難しいことなのかもしれないと思う。わたしが見ているのは、数少ない、そしてこれからも存続できるかどうかはわからない「今のところ成功中」のものなのだ。

作者の水鏡希人のことをふんわり考えるときがたまにある。届くまで再読できないから内容は本当におぼろげだけれども、あの物語はわたしのための物語でもあったように思う。

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