みちのくコミティア8ありがとうございました。

みちのくCOMITIA8~創作旅行~に出ました。
初めてのサークル参加でしたが、準備段階から様々なサイトを参考にしたり、イベント参加経験者の方々にお話を聞きに行ったりして、 どうにか無事に始まり、無事に終わることができました。
入稿をした5月に本業の大きめの締め切りを二個抱えてたりなど、色々大変なことはあったのですが、今回は、 「よく創作意欲が戻ったもんだなあ」という話をしたいと思います。

2014年に作ったこのサイトの更新が止まった2015年から2019年9月まで、ほんとに少ししか絵を描いていませんでした。 絵以外のことが忙しかったり、また特に確固たる目標もなかったりで、締め切りがなければ何も描かないような日々でした。
2019年あたりからあるジャンルにはまり始め、ファンアートを描くという形で創作意欲が戻りました。2015年以前はすこし版権を描くものの、 基本的には創作中心に活動していました。ですが、自分の中で生まれるものは何もなく、描きたいものもなく、創作は描かなくなりました。 メインの画材だった水彩絵の具も、出し入れが面倒でほとんど開けていません。
一応オリジナルと名乗ってもよさそうなものとして、フォロワーさんの「キャラ化」をやっていました。人の出した情報(ツイートや作品など) からイメージを膨らませてキャラクターデザインをするという取り組みはかなり好きで、今でも期限を決めずに募集しているくらいです。 しかし、それもフォロワーさんが出す情報あってこそのもので、自分でゼロから考えるというのはやはり難しいままでした。

転機、というか、創作もしてみようかな、と思うある種のきっかけのようなものが、2021年の春にありました。
お題箱に、「透明なビニール手袋をした女の子をお願いします」というお題が送られたのです。
しばらくオリジナルは描いていなかったし、過去に作ったオリジナルキャラクターも、もう一度描きたいとは思えない。 どうしようどうしようと思いながらも、どうにか描いた作品です。
自分にしてはかなり完成像が見えてからかけた作品で、今まで描いたことないものが描けたな、という感覚がありました。

また、2021年の梅雨頃に自分のキャラクターができたのも大きかったなと思います。 これは、フォロワーさんからイメージをもらって自分の代理キャラクターを作る、という企画をしたときのものです。 だいぶ前の企画で、一度キャラクターは作ったのですが、あまりしっくりこなくて描きなおしたものです。 今見ると嘘日記に比べてだいぶ細いですね。眉毛もあるし。
自分を美化するでもなく、逆に無個性にしすぎるでもなく表せるものを手に入れたのは、だいぶ収穫だったなと思います。

また、絵を描くことを習慣にしよう、と2021年の夏ごろに思い始めて、絵日記を付け始めました。 「ぼくのなつやすみ」のボクくんが描く伸びやかな絵日記が大好きで、ウォーミングアップとして絵日記を描いて、 そしてあったまったところで絵を描き始める、という取り組みをしていました。
はじめは上々だったのですが、二か月足らずで自分の日々の平坦さに気が付いてしまいました。 もともと変化が嫌いなので生活リズムから何から規則的になるように努めており、 そんな人間の日々は安定しているが管理され切った、イレギュラーが起きないつまらないものでした。 ずっとこの平坦な日々のことを描くのは苦しい。でも想定外のことが起こるのは怖いから、実際に体験する日々はこのままがいい。 でも、本当の日々を描けば描くほど今後の自分への人生の漠然とした絶望感が強くなる。そんな状況がすべて嫌になって描いたのが、 嘘日記「なんでもない日々」の一ページ目になります。

一ページ目の嘘日記の後ろには、今まで描いた本当の日記を載せています。うっかり個人情報が書いてあったら怖いので あまり読まないでほしいのですが、そのようなんにもなかった日々の上に、嘘日記はあるのです。

「特徴的な絵柄」と言ってもらえることが多いのに、オリジナルの作品が作れないことがややコンプレックスでした。 創作を中心に活動されているフォロワーさんが、私の創作がみたいと言ってくれたこと、別ジャンルで知り合ったフォロワーさんが、 ラフ交換でオリジナルをやりたいと言ってくれたこと、嘘日記を描いたら、「本当の日記はプライバシーの問題があるので本にできないけど、 嘘日記はたまれば本にできますよ」と言ってくれたことが、今回の本・シール・コピー本作成、イベント参加につながりました。 本当にありがとうございました。
今後の目標として、「ちゃんとした絵」を月に2回は描きたいな、と思っています。基本的にすべての絵を一日で完成させていて、 時間をおいて修正するなどといった、「丁寧に制作する」ということから逃げていました。版権創作問わず、 そういうことに意識を向けて描いていきたいと思っています。
イベント参加は、早くても来年以降になると思います。また新しく記事を書きますが、今回のコミティアで 、自身の創作漫画のシリーズが3巻以上続いているサークルさんが少なくなかったことにすごく衝撃を受けました。 自分のシリーズがあること、それを続けられること、シリーズでなくても、複数の作品を描いていること、本当に素晴らしいと思いました。 自分もイベントごとに新刊を出して、複数の頒布物が並べられるようになりたい!と思いました。
ひとまず、通販作業に集中しようと思います。
改めまして、イベント参加を応援してくださった方、スペースに来てくださった方、誠にありがとうございました。

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