出張に行ってきた。出張といってもたいそうなもんではないが、私にとっては遠出はたいそうなもんなのでまあ、頑張りました。
今回の出張の目標は「省エネ」。とにかくもう本当に、省エネ。具体的には社交を頑張らない。懇親会にも出ず、必要なことだけをやるようにした。
実に1年ぶりくらいに三食一人飯×3日をやった。夜の時間も一人で、ひたすら蘭たんのグノーシアを再生しながらコーヒートーク2をやっていた。
きょうだいがいて、実家では親とひたすら喋っていたので、あまり一人になる機会がない人間だった。自室も姉と共用だったし。だから基本的に他者の視界の中にいる人生で、自分もそれが心地よかった。一人暮らしを始めたばかりの頃は、自分の日常をしゃべる相手が帰宅したらいないことに混乱してだいぶ参っていたくらいだ。
自分はあまり一人が好きではないのだと思っていた。かといって団体行動も好きではなく、我ながら変なのーと思ってた。
しかし三日間一人で過ごしてみて、妙な充足感が体に巡っていた。ピザをデリバリーしたり散らかしまくったりとだいぶだらしない日々だったのだが、なんというか、このだらしのない自分を自分一人の時間にやるの、結構ワクワクだった。他者の前だと気取るとかそういうのではない。どこでも私はだらしがないのだが、なんか一人の時間にそれをするのと他者の前でそれをするので微妙な違いがあることがわかった。
ワクワク感と、安心感と、そして自分の輪郭が取り戻されていくような感覚があった。飯を食う場所も出費額も寝る時間も全て誰にも相談せず一人で決めて、バカ高のピザをデリバリーしてもらって蘭たんのグノーシアを見ながら頬張り、散財をこの身一つで受け入れるのは愉快だった。ほかにも目的地までどうやっていくかとか、いつ休憩を取るかとか、そういうことを誰のことも考えず無言でどんどん決めるというのは楽しかった。自分は黙ってることがすごく苦手なんだと思っていたが、意外とそうでもなくなってきているのかもしれない。これが大人になるということだろうか。
他者が観測していない自分がいることに恐怖すら感じている時期があったが、このどっしりと質量を持ち始めた自分を受け入れる準備ができてきたのかもしれない。
おまけ
最終日の夜にコーヒートークカフェに行った。お友達と色々相談しつつ、スイートハートラテを飲んでみた。理由は絶対自分では入れないからである。最初の風味が酸っぱめのミルクティーだった。ブルーピーのやつも飲んでみたかったなー。
余談
東京出張だったが、なかなか美味しいご飯屋さんを見つけるのが難しかった。一番美味しかったのは街中華だった。慣れない街の美味しいお店を見つけるのは難しいねー。