凪あすイラスト本が完成しました|本の装丁の話

11/27 Booknook vol.1合わせで作成した凪あすイラスト本が完成した。

この本は嘘日記に続き2冊目の自主製作本なのであるが、装丁、すなわち、紙やPP加工の種類を選ぶのは初めてだった。ちなみに嘘日記は果敢にもプリントオンの「わくわくドキドキDXセット」だ(最初で!?)。

今回の本の話をすると、前回と同様にプリントオンを利用した。はじめの装丁案は以下のものである。

本文用紙は、凪あす二期の雪をイメージにして銀が散っているものに、PP加工はよりマット感が強いものを、遊び紙は私の煮え切らない感情が赤から落ち着いた青へ変わっていく様を、とイメージしたものである。

結果としてこれらは全部没になり、以下の装丁になった。

まず、ベルベット加工については1冊目の嘘日記で利用できたため、満足したというのが大きい。触り心地なども好みだったが、指紋がとてもつきやすいというのが懸念だった。マット加工も同じ理由で懸念しているが、しかしツヤ感のあるPP加工は作品の雰囲気と違う…というあたりで、プリントオンが新しく発表したのが「ザラマット加工」だった。表紙の手触りをざらざらさせることには特にこだわりがなかったのだが、説明ページの最後の画像に、レインボーペーパーに使用した場合の写真があり、これに強く心を惹かれた。どこか鈍く虹色に光る様子に、私の煮え切らない思いと、作中での彼の存在の曖昧さ、不定形な感情を見出し、本文用紙と加工はセットで決まった。

遊び紙については、描いていくうちに作品のコンセプトが移行していき、怨念じみたものを昇華する思いで始めたつもりが、かなり落ち着いた着地になったことで、ドラマチックさを感じさせるアジアンペーパーの使用を取りやめた。私が利用した冬フェアの特典遊び紙として「てまり朱」があり、ひととの熱を帯びた縁を感じさせる印象から、最初はこれを使おうと思っていた。「てまり」には朱・金銀・白があり、前の遊び紙をてまり朱、後ろの遊び紙をてまり白にする案もあった。これは、熱を帯びた関係からニュートラルな関係に落ち着くさまを表現したかったということからである。しかし、これまでにも熱を帯びていない関係を結んできたはずで、熱を帯びているものも帯びていないものも、きっとどこか輝いているだろう、そんな彼らがこれから結ぶ縁も、きっと輝くはずである、という思いが本を作成していくうちに浮かんできて、前後ともに「てまり金・銀」とした。

実際はこのようになった。

レインボーペーパーはベースがシルバーのアルミ系の紙であるため、下地に白印刷を施さなければ紙本体の銀色を反映して暗く仕上がってしまう(プリントオンより)。今回は、海と空、伊佐木くんの目以外に白印刷を施し、これらのみが鈍く光る仕様にした。

海が鈍く虹色に光る様子
こんな感じに光る。
背表紙。線の部分だけ光る。
こんな感じ

オンラインイベントのため、手に取ってもらうことはかなわないのだが、もし気になったら見に来てほしい。ピクトスクエアで開催で、一般は無料で参加できる。何時くらいに来る、と言ってくれれば、その時間帯にはスペースにいるようにする。

配置も決定したので、イベント情報を再掲する。もし来てくれたらうれしい。

  • 日時:2022年11月27日 00:00 〜 23:50
  • 会場:pictSQUARE
  • 参加費:一般無料
  • サークル名:と、どこか。
  • スペース配置:Cう1
  • イベント詳細ページ

通販情報:booth

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次回

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書いていきます。

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