ものが書けなくておかしくなりそうだ

私の現状である。

台所の電灯が切れた。玄関の電球はとっくの昔に切れている。仕方がないから換気扇についているライトをつけて料理をしている。今更変えるのもばかばかしいからだ。

そう、引っ越しをする。

ベッドも机も布団もカラーボックスもテーブルも椅子も粗大ごみとなって回収された。とたん、自分がそれら、とくに机にどれほど恩恵を受けていたかを思い知らされる。

物が書けないのだ。簡単には。今この文は段ボールの上に置いたパソコンから打っている。じりじりと判断を先送りにしているためガムテープできちんと閉じるということはしていない。自然、不安定に上下するキーボード。ふかふかの段ボールの上でこんなささくれだった文章を書いている。

ノートもまめに開けない。机がないと途端に開く気力がなくなる。物の出し入れは引っ越しの大敵であるから、ノートがいまだ段ボールに入れられず残っているのも煩わしく感じるほどだ。

すると、自分の行動が少しも文字に規定されないまま時が過ぎていく。部屋をうろうろして、物を捨て、ごみ袋を探していたらガムテープが見つかり、スマートフォンを探していたらごみ袋が見つかる、といった私の行動が、世界にするすると消えていく。

何時から何時まで何をしていたのかなんてもうわからない。この部屋ごとわたしは無になっていくのかもしれない。

すべてが片付け終わったとき、段ボールの中でぐうぐうと眠っている自分の姿を想像する。そのまま引っ越し先まで運ばれて、新生活が始まっていく。

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