第6回ぐんコミとBooknook vol.3に参加します。

オフラインイベントとオンラインイベントに二日連続で参加します。前回もみちのくコミティアの次の日Booknookでした。がんばるぞ~

第6回ぐんコミ

サークル:にとんぜぽ

スペース:B-7

頒布物

  • 新刊『渦転』2023年11月号
  • 既刊嘘日記『なんにもない日々』
  • 凪あす既刊『あのこについて聞かせてください』
  • グッズ「ちょぶくんシール」
  • ポストカード

新刊『渦転』2023年11月号

目次

  • 巻頭カラーイラスト&コラム「即売会発、きっかけ行き」
  • イラスト12枚「かみ合わないこと」
  • 新連載小説「黒群にて」
  • ネットプリント「月刊にとんぜぽ」2023年8月~11月
  • 作者のページ「2023年の振り返り&買ってよかったもの」

プリペラさんのカラー口絵カラクロぱっくを前回一ページしか使えなかったので、今回見開きカラーのイラストに使用しました。かわいくなったのでうれしいです。

イラストはインクトーバー2023のお題を使ってアナログ画材で描いたものになります。最初から見てみるとだいぶ道具の扱いに習熟したような流れが見られて楽しいです。

小説は理系大学生の研究室生活物語です。終わらなかったので新連載という扱いになっています。

ネットプリント再録はうっかり2023年5月の分を入れ忘れたので、次回に収録しようと思います。

実際の雑誌を見てフォントをこだわったりレイアウトを工夫したり、前回より雑誌感が出ているのではないかと思います。

仕様

  • 表紙:テンカラーエンボス皮しぼ白
  • 遊び紙:クラフト紙
  • 本文用紙:b7バルキー

遊び紙と本文用紙を前回から変更しました。b7バルキーはマットで柔らかい感じの紙で、前回よりめくりやすく、またベタのテカリも少ない印象です。

Booknook vol.3

内容

  • PDF無配:おためしにとんぜぽ
  • 小説ネットプリント全文公開①「何もなかった転ばぬ先に」 ※『渦転』2023年5月号収録作品
  • 小説ネットプリント全文公開②「黒群にて」 ※『渦転』2023年11月号収録作品
  • 既刊嘘日記通販
  • 新刊通販

小説ネットプリント全文公開について

オリジナルの小説をオンラインに上げる気概はまだ持てないのですが、公開していってみてもらえるチャンスを増やしたほうがいいだろうということでネットプリント全文公開という形になりました。

ちょっと時間の関係で試し印刷ができていないので何かありましたら直接連絡くださった方には後日対応するという形をとろうかと思います。

Booknookマークつければペーパーラリーに参加できたのですが、つけ忘れました。次回は参加するぞ。

※セブンイレブン印刷の場合は両面・小冊子印刷・右綴じ・下綴じ設定をお忘れなく!

明日から二日間、頑張ります!よろしくお願いいたします。

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はいずりと復活の秋【おしらせあり】

10月になった。1月~12月サイクルよりも4月~翌年3月サイクルで動いているので、7月よりも10月のほうが「下半期」という意識が強い。

寝言でちょっと言っていたが、9月のラスト10日を残して創作意欲がブツッと消えてしまったのでサイトの更新をほとんどやめていた。実はトーチウェブの漫画賞に応募しようとか考えていたのだが、9月末に本業&寄稿の締め切りを抱えていたのでぐにゃ~~~となってしまい、結局他人に迷惑をかけない程度に活動することしかできなかった。

このまま創作をしなくなるのだろうかと思った時に毎度思うのは、「じゃあどうやって日々を過ごしていけばいいのだ」ということだ。再三言っているのでもう飽きた話かもしれないが、絵を描くのが一番簡単な暇つぶしなので、それがなくなるとたいそう難しい。日々を自分で作るという意識はもう持てないという感覚があって、陽が沈むまでの時間をなるべく平穏に消費することしか考えられない。

寄稿のものをきっかけにどうにか絵を描けた。

こういう元気がしおしおの時を何度か繰り返して思ったのは、結局、何度も見たことがあるが毎回萌えられるものを見るのって元気になる手段として重要だ、ということだ。年齢を重ねるとともに同じものしか見られなくなることに焦りを禁じ得ないが、元気があったって新しいものを見るのに腰が重いのに元気がないときに新しい萌えを得るのはさらに難しいとあきらめがついた。もうセリフを先読みできるレベルで繰り返し見たアニメを観ていたら元気が出てきた。心を動かすということがやはり大切なのだと思う。

読んだ本とか

竹宮ゆゆこ『あれは閃光、ぼくらの心中』

『とらドラ!』ど真ん中世代なので、竹宮ゆゆこが好きだ。そのまま謎の愛着を持っていて、ラノベから一般文芸へ舞台を移した後も買うだけ買っている。積読生成機と化した私は買うだけなのだが。そしてこの本も2022年発売のものだ。ぎりぎり1年間丸々空けずに読み切ることができた。

一般文芸よりになった竹宮ゆゆこ作品は『知らない映画のサントラを聴く』『砕け散るところを見せてあげる』『あしたはひとりにしてくれ』『お前のすべてが燃え上がる』『応えろ生きてる星』は読了しているのだが、それまで読み終わって排出されるのは、「ポップなシリーズもの読みてえよ~」という厄介ラノベおたくの感情であった。竹宮ゆゆこの一般文芸的な需要の部分は多分性別を問わない「激情」の描写なのだと思うのだが、一方で私は氏のポップな会話劇やなんてことないうれしみおかしみがサイコ―に楽しくなる/悲しくなる瞬間がシリーズ形態で続いて編まれていく様子も好きだったので、「これがシリーズになればいいのに……」と切なくなることもあった。

しかし今回の作品はそのいいとこどりというか、短期間で濃厚なんだかくだらないんだかわからない「日常」を積み重ねていき、そのあとにたどり着く激情に飛躍がなく、一冊で長期シリーズを読んだような満足感があった。

未読了作品『あなたはここで、息ができるの?』は冒頭の描写がグロすぎて頑張らなきゃ読めないのだが、『いいからしばらく黙ってろ!』はポップそうなので読めるかな。最新刊『心臓の王国』が7月に発売されています。もしよければ読んでみてください。

ヤマシタトモコ『違国日記』

見るたびに「おんごくにっき」と読み違えていたシリーズが完結した。大昔にやっていた一人ラジオでも取り上げたことのある作品だ。

キャラクターそれぞれに傲慢さと加害性があり、そこに「傲慢さと加害性がありますね」と指摘するようなストロングスタイルの誠実さがある作品なので、読むと結構つらい。もっと言うと説教されている気分になる。

そしてその指摘をするキャラクターにも傲慢さと加害性があるので、「じゃあお前は何なんだよ~~~」というむかむかになる。多分結構すごい作品なんだと思うのだが、私はこの作品においてだいぶ例に挙げて指摘されるような存在、簡単に言えば甘やかされて育ったがゆえに自分の意見を言うことにためらいがなく他者にそのためらいがあることの理解が基礎にない存在であるので、読んでるとすっごい肩身が狭かった。

ただ、いろいろなイラつきややりきれない気持ちがあるうえでも、それらの感情の原因である登場人物の一言に心が救われる瞬間もあり、ありきたりな言葉だが人間の多層性というものを経験として感じさせられる作品になる。どうしても他人事として読めない、土俵に引きずりあげられているような気分になる、「あなたのことですよ」「そして、私はあなたと話すことを考えています」と呼びかけてくる作品である。

基本的人権の話と最終巻の弁護士の感じが好きです。これを読み終わったときに、朝の卒業と旅立ちを喜べる心境に慣れてよかったと思います。

その他みたもの

映画「ライ麦畑の反逆児」

心がおわりの時に途中まで見た。なんかよかった気がする。

田沼朝『いやはや熱海くん』

pixivでみてたひとで絵が好きだったので買った。私はマイノリティ属性を持つ人が出てくる作品の「正しさ」へのこだわりオーラのようなものが苦手なのだが(間違っている他者、という前提を持つものを見ることが多いので)、そういうことがなく、「熱海くん」というものに向き合わせてくれてよかった。

谷口奈津子『ふきよせレジデンス』

同作者『教室の片隅で青春がはじまる』が好きだったので買ってみた。ほっとする。

雑誌『スピン』第4号

スピンの表紙が好き。なのだが買うまでに至ってなかったので買ってみた。ピノキオPのエッセイがいいなと思った。

ゲーム『なつもん!』プレイ中

まだ2日目!!!だが面白いです。たのしい。ゲームの感想言うの下手か?

お知らせ

第6回ぐんコミ1日目(11/25土)に出展します

おでかけライブが撤退した同人誌即売会不毛の地である地元群馬に勃興した同人誌即売会、ぐんコミ

客層もなんもかんもわからず土地勘しかありませんが参加します。

あと1か月でどこまで用意できるのかははなはだ疑問ですが、やってみたいのは以下のもの。

【新刊】 ひとり雑誌『渦転』二号(2023年11月号)

  • インクトーバーに沿って漫画や絵や手書き文字とか書いてそれのまとめ
  • ネップリまとめ
  • 創作男男の小説
  • プリペラカラー口絵プランでみちコミ後に描いたカラーイラスト4P入れる

【新グッズ】

  • ちょぶくんステッカー
  • ちょぶくんシール第2号

【コピー本できたら】

  • なんかエッセイみたいなやつ →旅行や手帳や万年筆の話

SUZURIに商品を登録してみました【現在全品対象セール中です】

ご飯スケッチや嘘日記の絵を登録してみました。10月8日まで全品対象セール中なのでもしよければ覗いてみてください。

サイトの改築いつやるねん!て感じですが、今後もぼちぼち活動出来たらなと思います。よろしくお願いします。

おまけ:10月の見たい映画リスト

  • アリスとテレスのまぼろし工場(岡田摩里)
  • 夏空ダンス(むりそう)
  • アンダーカレント(今泉力也)
  • べいびーわるきゅーれ(アマプラ)
  • ダンサーインパリス

追記:葬送のフリーレンの第1話を観ました。ハイターさんに萌え萌えです。

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みちのくCOMITIA10とBooknook vol.2と今後の予定

5/27,5/28と連日でイベントに参加していました。簡単に振り返ります。

みちのくCOMITIA10

昨年6/12開催に引き続き、二度目の仙台開催です。

サークルカットはこんな感じ。前回は絵を見せる!と思って描きましたが、今回は情報大目にしました。自分がコミティアまわっててありがたかったのがそっちだったので。

頒布物

【新刊】ひとり雑誌「渦転」

その時の自分が表れている本を作りたい、と考え、やってみたいことを詰めた雑誌のようなものを作りました。

私は現在小説家になりたいわけでも漫画家になりたいわけでもイラストレーターになりたいわけでもありませんが、自分がどの程度作品作りをやっていきたいのかということを、2023年は確かめる年にしようと考えておりました。

小説と漫画はひとつずつ賞に応募しよう、ということを目標としており、その前に一回「完成させてみる」ということを経験しようということで、漫画一本、小説一本、そして年始からやっているネットプリントのアーカイブということで、56pの本になりました。

小説における苦戦はいくらかブログでも書きましたが、なんだかんだ、企画ものではなくゼロから話を考える漫画というのも初めて描きました。まあわりと思い出話のようなものなので特に頭をひねったりはしなかったのですが、描いてて楽しかったです。

実物を写真に撮ってみるとこんな感じ。どうです。かわいいでしょう。

プリペラさんのカラーページどこでも4p追加料金なしというすごすぎパックでつくりました。ほんとは4ページ入れる気満々だったのですが、アウトプットしすぎて絵を描く気持ちがほとんど残っていなかったので1ページのみ。

かわいく印刷していただきました。

試し読み「お試しにとんぜぽ」

噓日記46p、雑誌が56pと分厚かったので、簡単なコピー本でどんな作品を書いているかわかる本を作りました。嘘日記と漫画と小説とネットプリントをちょっとずつ入れて32pくらい。でも普通に本のほうが手に取ってもらえました。

お品書き

お品書きはこんな感じ。去年噓日記を買ってくださった方がシールを買いに来てくれたり、うれしかったです。

設営

前回は気合を入れてグラフィックさんでポスターを印刷していたのですが、今回は元気がなかったので口絵をインクジェット紙で印刷しました。あと前垂れ部分に本文をA4インクジェット紙に印刷したものを貼ってみたり。器用なイトコがいないので貼り方がぐちゃぐちゃです。

その他エピソード

初めて、印刷所からの宅配搬入というものにチャレンジしました。当日までちゃんと届くのか、どのような形の本なのかわからずドキドキでしたが、こっちのほうが荷物は楽ですね…。みちのくCOMITIAは少し特殊な搬入方法なので、プリペラさんにお問合せして締め切りなどの相談に乗っていただきました。

プリペラさんを使用した理由ですが、去年参加したBooknook vol.1で協賛企業として参加されており、アンケートに答えることで頂けた得点が使えたということが大きいです。いままではプリントオンさんという装丁に力を入れている印刷所さんを使用していたのですが、今回のひとり雑誌は気軽な、気負わない作品として作りたかったので、加工や紙の種類は少なくてもいいという方向で決定しました。しかし、今回の表紙のテンカラーエンボス皮しぼ、本当にかわいいのにほかの印刷所ではあまり見かけず、今後もリピートしたい…という思いです。PPはつけることができないのですが強度は十分で、折り目部分の色がだんだん落ちていくのもザっと作った雑誌っぽくて素敵…。本当にありがとうございました!

前回はイトコが手伝ってくれたのですが、今年は一人参戦。買い物も行けないし絶対暇になるなーと思い、A5の用紙を持って行って手書きでフリーペーパーを作っていました。雑記と会場となっている仙台のおすすめスポットを書いて、本を手に取ってくださった方に押し付けていました。いい暇つぶしにはなりましたが、受け取った方が嬉しかったかどうかはわかりません。

ちらほらTwitterを見てきてくださったり、サイトを見て知ってくださったりした方がいらしてくれました!本当にありがとうございます。お友達も来てくれました!感謝!

「東京コミティアに出ないんですか?」という声も頂き……ちょっと考えています……!!ありがとうございます…!

Booknook vol.2

「すべて」の準備が間に合わなかったので当日慌てて用意しました。

サークルカット。キャッチフレーズはイトコが考えてくれた「毒と薬になる雑誌」をちょっと変えたもの。

慌てていることしかわからない参加表明

カラー口絵を流用したスペース。TOAウェブオンリー「ひだまりの旋律」でも絵をそのままスペース画像に使うということをやっていましたが、これはこれでかわいくていいかも、と思いました。

アバターと相性が良くてかわいくなりました。

店舗は「pictSPACE-ONE」機能を使いました。こちらのタグジェネレータをもりもりつかってなんとかしました(画像は取り忘れました)!

頒布物

ひとり雑誌「渦転」はbooth、嘘日記はアリスブックス、お試しにとんぜぽはDL無配で頒布しました。おかげさまでひとり雑誌「渦転」は在庫がなくなりました。ありがとうございます。DLもたくさんしていただきありがとうございました!

エアスケブ

三つかかせていただきました!たのしかった!

その他エピソード

booknookは来てくださった方とおしゃべりできることが多い!気がする!今回もバディミッションBONDのお話とかサイトのお話とかできてうれしかったです~!また、去年booknookを通して知り合った方と書き込みボードに書きあったりして、「お互い頑張っているな…!」と感じることができました!ありがとうございました!

今後の活動予定

うちのトコでは二次創作webオンリーに参加します!

ピクトスクエアのwebオンリー一覧眺めるの好きなんですよ。なんか懐かしいジャンルとかがオンリーやってると、「あ、みんなもなんとか楽しくやってるんだ…」みたいな気分になれて。まさかうちトコがあるなんて!!!これは参加するっきゃない!ということで参加します。

イベント詳細

「本」とあるからには本を作ります…シメケンプリントさんの委託通販システムを最近知ったので、それをやってみたいなと!もしよければ覗きに来てください!3週間後です!

ちょっと休養しつつ、東京コミティアのことも考えつつ…

さすがにアウトプットに行きすぎなので、ちょっとちゃんとがっつり休みたい!とも思っています。でも楽しいことがいっぱいあるんだよな。参加したいpixiv企画もそろそろ始まるし・・・・・。

ちなみにもうすでに1個参加してたり…そしてbooknook当日に漫画描き上げて投稿してたりします……

無理すんな!イベントハイになってるぞ!と自分でも思うのですが、描ける!とおもったときにうまく自分をセーブできずにいます。き~~~~!

ちなみに参加したいのはこれ……一個は明日キャラシ投稿開始だから描きたいなって思ってて…・

ほんとに…休もう…。

次の東京コミティアに参加するんだったらそろそろ締め切りだからサークルカットも書かないといけないしな~う~~~ん悩み、悩み悩みです。多分そろそろインプットしないと出がらしになっちゃうから、マリオの映画とか岸部露伴ルーヴルとかみに行きたいな~。

skebやその他支援窓口

実はskebを始めていました。オリジナルでのリクエストなどあればもしよければご利用ください。サーバー代とか本制作代とか画材代に充てたいと思います。

メッセージなどの場合はこちら。使い道は同様です。

ギフトを送ることもできます。私がやすんで利用させていただきます。

様々なイベントで出会ってくださった方々、これからもどうぞよろしくお願いします。

サイトの次回予告

ちょっとイベントもろもろでTwitterその他ではしゃぎすぎたので、ちゃんとサイトと向き合っていきたいよ!というわけでドットインストールで勉強してサイトの改築をやっていきたいと思います。何以下ご不便、表示崩れなどありましたらお問合せください。

日記コーナーも人気なので手書き日記も再開していきたいです。どこまでも自分のペースで、でももしみんなの楽しかったら嬉しい、をモットーに、これからもやっていきます!

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Booknook vol.1スペース決定しました&頒布物紹介

「Booknook vol.1」at pictsquare 参加します。

  • 11/27  0:00~23:50 
  • スペース:Cう1
  • ジャンル:凪のあすから|オリジナル

よろしくお願いいたします。

お品書き

新刊と既刊の紹介は結構したので省略します。

オリジナルイラスト作品「溶けてしまいそうだ」のネットプリントをやってみます。フチありL判がおすすめです。その他ネットプリントしたいものがあれば明日中に教えてください。

自己紹介ホームページも作ってみました!テンプレートを使わずに、なるべくコピペもしないで活動内容が一覧できるHPを作ったので、ぜひ見てほしいです。これが一番頑張ったまである。

 

滞在確定時間:20:00~

その他「この時間に行けたら行くよ!」などありましたらご連絡ください。

 

まってま~す。

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凪あすイラスト本が完成しました|本の装丁の話

11/27 Booknook vol.1合わせで作成した凪あすイラスト本が完成した。

 

この本は嘘日記に続き2冊目の自主製作本なのであるが、装丁、すなわち、紙やPP加工の種類を選ぶのは初めてだった。ちなみに嘘日記は果敢にもプリントオンの「わくわくドキドキDXセット」だ(最初で!?)。

今回の本の話をすると、前回と同様にプリントオンを利用した。はじめの装丁案は以下のものである。

本文用紙は、凪あす二期の雪をイメージにして銀が散っているものに、PP加工はよりマット感が強いものを、遊び紙は私の煮え切らない感情が赤から落ち着いた青へ変わっていく様を、とイメージしたものである。

結果としてこれらは全部没になり、以下の装丁になった。

まず、ベルベット加工については1冊目の嘘日記で利用できたため、満足したというのが大きい。触り心地なども好みだったが、指紋がとてもつきやすいというのが懸念だった。マット加工も同じ理由で懸念しているが、しかしツヤ感のあるPP加工は作品の雰囲気と違う…というあたりで、プリントオンが新しく発表したのが「ザラマット加工」だった。表紙の手触りをざらざらさせることには特にこだわりがなかったのだが、説明ページの最後の画像に、レインボーペーパーに使用した場合の写真があり、これに強く心を惹かれた。どこか鈍く虹色に光る様子に、私の煮え切らない思いと、作中での彼の存在の曖昧さ、不定形な感情を見出し、本文用紙と加工はセットで決まった。

遊び紙については、描いていくうちに作品のコンセプトが移行していき、怨念じみたものを昇華する思いで始めたつもりが、かなり落ち着いた着地になったことで、ドラマチックさを感じさせるアジアンペーパーの使用を取りやめた。私が利用した冬フェアの特典遊び紙として「てまり朱」があり、ひととの熱を帯びた縁を感じさせる印象から、最初はこれを使おうと思っていた。「てまり」には朱・金銀・白があり、前の遊び紙をてまり朱、後ろの遊び紙をてまり白にする案もあった。これは、熱を帯びた関係からニュートラルな関係に落ち着くさまを表現したかったということからである。しかし、これまでにも熱を帯びていない関係を結んできたはずで、熱を帯びているものも帯びていないものも、きっとどこか輝いているだろう、そんな彼らがこれから結ぶ縁も、きっと輝くはずである、という思いが本を作成していくうちに浮かんできて、前後ともに「てまり金・銀」とした。

実際はこのようになった。

レインボーペーパーはベースがシルバーのアルミ系の紙であるため、下地に白印刷を施さなければ紙本体の銀色を反映して暗く仕上がってしまう(プリントオンより)。今回は、海と空、伊佐木くんの目以外に白印刷を施し、これらのみが鈍く光る仕様にした。

海が鈍く虹色に光る様子

こんな感じに光る。

背表紙。線の部分だけ光る。

こんな感じ

オンラインイベントのため、手に取ってもらうことはかなわないのだが、もし気になったら見に来てほしい。ピクトスクエアで開催で、一般は無料で参加できる。何時くらいに来る、と言ってくれれば、その時間帯にはスペースにいるようにする。

配置も決定したので、イベント情報を再掲する。もし来てくれたらうれしい。

    • 日時:2022年11月27日 00:00 〜 23:50
    • 会場:pictSQUARE
    • 参加費:一般無料
    • サークル名:と、どこか。
    • スペース配置:Cう1
    • イベント詳細ページ

通販情報:booth

booknook開始時に在庫を追加する。入荷お知らせメールリクエストをお願い致します。

次回

・近況報告と拍手返信

・アニメと映画の感想

・booknookのちゃんとした告知

書いていきます。

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